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新宿末廣亭11月下席【昼の部】 [新宿末廣亭]

友の会会員になっている新宿末廣亭。11月下席のうち23・25~27・29日は桂歌丸が夜の部主任として出演。
23日は祝日で相当の混雑が予想されたので、平日の25日に行ってきました。

昼の部(12:00~16:30)と夜の部(17:00~21:00)の入替はないので、時間と根性さえあれば、9時間通しで楽しめます。幸い私はどちらも持ち合わせていますので…

まいばすけっとで買った30%割引の大福と2ℓの烏龍茶ペットボトル。陶器の器、株主優待でいただいたお菓子と、一昨日いただいた千葉の落花生。これだけ用意して自宅を出ます。
新宿のデパ地下で、お寿司のお弁当と肉まんを2個購入。
以上で準備終了。いざ新宿三丁目の末廣亭へ。
開場は11:40で、11:15頃到着しました。 雨の中、既に6人並んでいました。

しばらくすると開場。友の会でいただいた1月末まで有効の入場券はありますが、お正月の特別公演で使った方がお得なので、今回は友の会会員割引料金(3000円→2500円)でチケット購入。 10個貯めると招待券1枚いただけるスタンプカードも5個集まりました。

並ばれていたお客様方は椅子席の最前列へ。舞台に向かって右手桟敷席の最前列が私の指定席。
早速お茶を飲みながら、寿司弁当をいただきます。

本日の前座は古今亭今いち。 
声の通りはいいのですが、役が変わっても声の調子が変わらないので、一本調子。まだまだ修行が必要です。
都都逸比べのお話ですが、演目名は知りません。お話そのものも面白くありませんでした。

桂翔丸の落語
マクラは奈良・明日香の中国茶のお店。 中国茶芸庵明日香亭。ちゅうごくちゃげいあんあすかてい。 ちゅうごく チャゲいアン(ド)アスカてい。
CHAGE and ASKA とかけているのでしょうが、唐突なのでわかりづらいです。
その前に、最近、脱法ドラッグや覚せい剤などで世の中が乱れていますね。 芸能人の中にも問題が広がっている。 とでもふっておけば、もっとウケたと思います。
演目は、「初天神」 よく聴くお話。
『あれ買ってこれ買って』とうるさい男の子を今日は何も買わないという約束で天神詣りに連れていく父親。
男の子『父ちゃん、僕今日はあれ買ってこれ買ってって言わずにいい子にしているよね。』
父親『そうだな』
男の子『本当にいい子でしょ?』
父親『そうだな』
男の子『じゃぁ、何か買って!』
とりあえず飴玉を買うことに。父が選んで指に挟んで子供に渡そうとしますが、子供はあれこれ理由をつけてなかなか決めません。そのたびに父は飴玉を店先に戻して、指先を口で舐ります。
その指でまた次の飴を飴を取っては戻し、指を舐る。 飴屋はいい迷惑。
いろいろあって次は団子屋。団子につけた蜜が垂れて着物が汚れるからと、父親がしゃぶりつくしてから男の子に手渡します。こんなんじゃいやだ!と男の子。 父親がしゃぶりつくした団子を再び蜜壺へ。二度漬け禁止! お団子屋さんいい迷惑。 つけ直した蜜を全部しゃぶり取って男の子に渡して、男の子が呆れ果てるところでおしまい。
本来は、凧揚げに夢中になってしまった父親を見て男の子が『こんなんならお父ちゃんなんて連れてこなければよかった。』で終わるのですが、時間の都合で最後までお話しする機会はほとんどありません。

一矢の相撲漫談
らしい恰好で登場。初めてでしたから、期待していたのですが…あまり面白くありませんでした。
桜の木で作った拍子木。いい音がしますね。

滝川鯉津の落語
今月二つ目に昇進された方。マクラで、前座を注意するとその師匠にキレられる。モンスター師匠のお話。
演目は「狸の鯉」 初めて聴きました。
子供にいじめられていた子狸を助けた八五郎。後日子狸が恩返しにやってきます。何にでも化けられますよ。と子狸。
知人の祝いの品の鯉に化けてもらって手桶に入れて持っていきます。台所に持っていかれたら逃げ出すようにと言っておいたのですが、台所は立て込んでいるからと玄関先で捌かれることに。捌き役を命じられた使用人。鯉が妙に生暖かいとか、目と目が合ったとか… 最後は、すんでのところで逃げ出してやれやれ。
なかなかリアルで面白かったです。

桂米福の落語
演目は「つる」 たまに聴くお話です。
鶴の語源をいい加減なご隠居さんから聞きます。昔は首長鳥と言った。オスの首長鳥がつーっと飛んできて浜辺の松の木に留まった。続いてメスの首長鳥がるーっと飛んできて浜辺の松の木に留まった。だから「つる」
早速知り合いに話して自慢してやろうと出かけます。
お前、鶴がなんで鶴というか知っているか? 昔は首長鳥と言ったんだ。 ある時、オスの首長鳥がつーっと飛んできて浜辺の松の木に、る と留まった。 続いてメスが… ん?

松旭斉小天華の奇術
ベテラン女性奇術師。紐芸、スカーフ芸など。手慣れたものです。

三遊亭遊吉の落語
演目は「黄金の大黒」 これもよく聴くお話。
マクラが面白かった。 『お前からこの間5千円で買ったテレビ、1週間もたなかったぞ。』『何言ってんだ。こっちだってお前からもらった5千円、1週間もたなかった。』

桂小文治の落語
演目は「幇間(たいこもち)」 末廣亭でもよく聴くお話です。
いわゆる よいしょ を生業とする男芸者の悲哀。 これまで聞いた「幇間」の中でも一二の出来でした。 あっぱれ!

チャーリーカンパニーのコント
プログラムでは漫才とコントと両方ありますが、この違いはどこにあるのでしょうか?
国会の警備員と国会議員のセンセーに文句の一つ二つも言ってやりたい大工さんとのやりとり。
久しぶりに思いっきり笑わせていただきました。 落ちもよかった。 週刊誌と新聞を手に持って、『今からこれを持って痛い目に遭わせてやる。』と大工さん。
警備員『そんなものでどうするんだ?』
大工さん『政治家は週刊誌と新聞で叩かれるのが一番効くんだ。』
拍手喝采。 昼の部で一番でした。

神田陽子の講談
寄席での講談は珍しいうえに、女性の講談師。場が映えます。 尤も最近は講談師は女性の方が多いようです。
釈台を張り扇で叩いて威勢の良い音が鳴り響きます。 なんだかスッキリしますね。
「楊貴妃」「赤穂浪士」「徂徠豆腐」の三本立てをコンパクトにまとめていました。

三遊亭金游の落語 代演です。
演目は「子ぼめ」 よく聴くお話です。淡々とお話を進めていきます。
落ちが少し違っていました。

ボンボンブラザーズの曲芸
末廣亭でも何度か見ています。 鼻の上に紙筒を立てて右往左往、客席まで出張という芸が毎度おなじみですが、とぼけた表情がそこそこウケています。芸に使ったお盆とグラス。実は接着剤でしっかりとめてある という落ちも毎度おなじみ。

三遊亭遊三の落語
プログラムでは、中入り前の最後は桂米丸でしたが、三遊亭游三が順番を変えて登場。上から読んでも三遊亭游三、下から読んでも三遊亭游三ですね。
演目は「ぱぴぷぺぽ」という新作落語。著名な歌謡曲の歌詞を あいうえあ かきくけこ さしすせそ… に置き換えて歌っていくという落語というよりは寸芸に近いもの。
最後は、津軽海峡冬景色を ぱぴぷぺぽ と ぴゃ ぴゅ ぴょ だけで歌っていました。

ここで中入り休憩です。

春風亭昇之進の落語
マクラはわかりやすい小話。いつも元気なお客様がこの時期ぬーっとしていらっしゃる。あるいはぼーっとしていらっしゃる。ヌーボー現象。ボージョレヌーボーとかけています。
演目名はわかりませんが、親父ギャグ好きな取引先の社長を接待する新入社員の悪戦苦闘についての新作落語。 初めて聞いたこともありますが、面白かったです。 あっぱれ!

バイオリンのマグナム小林
末廣亭でお目にかかるのは今日で3回目。
バイオリンで『明日があるさ』を演奏しながら登場。 いつもの救急車、新幹線、コンビニネタ。
大相撲の呼出・行事ネタ。 タップダンスをしながらオッフェンバック作曲の天国と地獄を演奏。運動会のBGMでよく使われる曲です。
よい気分転換になりました。

笑福亭鶴光の落語
演目は「袈裟御前」 可もなく不可もなく。

三笑亭笑三の落語
この方も上から読んでも下から読んでもですね。
89歳のご高齢で高座に上がられるだけでも尊敬もの。ご高齢だけあって声が小さいのは致し方ありません。
結婚式のスピーチは短く、葬式は長く。祝(縮)辞と弔(長)辞と言葉遊び。

Wモアモアの漫才
そこそこ面白かったです。

昼の部主任は桂幸丸
演目は新作落語「円谷幸吉」 桂幸丸と同じ福島県須賀川市の出身の1964年東京五輪マラソンの銅メダリスト。 1968年のメキシコ五輪での活躍を期待されたものの身体を壊して精神的にも追い込まれてその年の1月に自ら命を絶った実話を再現した悲しいお話。
郷土の英雄を想っての新作落語。 評価は割れそうです。

桂歌丸出演の夜の部はまた後ほど。
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