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新宿末廣亭2月下席初日2024/02/21 [新宿末廣亭]

夜の部主任は林家たい平。人情噺が聴きたくて京都からの夜行バスで帰宅してそのまま新宿末廣亭へ。

昼の部主任は柳亭こみち。かなりの人気で大入りでした。演じたのは二番煎じ。
入り口で配布されたプログラムにはひざに先日亡くなられた林家正楽のお名前が。実際の高座は翁家社中のご夫婦での太神楽でした。
その少し前にロケット団の代演でホームランで亡くなった貫太郎とコンビを組んでいたたにしがピンで登場。ホームラン時代の貫太郎の思い出話を聞くたびに貫太郎の顔が思い浮かびます。人の顔を覚えたり思い出すのが苦手な私ですが、たにしの貫太郎への思いが伝わってくるからなのでしょう。

お目当てのたい平は井戸の茶碗。私の好きな演目のひとつ。やっぱり聴きに来てよかったと思いました。
春風亭一朝の井戸の茶碗も好きですが、たい平のもよかった。この落語の影響で博物館で井戸の茶碗を見る目ができたような…



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新宿末廣亭2023年10月下席3日目 [新宿末廣亭]

昼の部冒頭で前座の頃から気にかけている三遊亭ぐんまが出演。新作落語三国志、以前より少しバージョンアップしていました。
昼の部主任は柳家小ゑん、新作落語のほっとけない娘。仏像マニアの彼女と大仏似の彼氏のお話。何度か聞いたことがありますが毎回楽しめます。

夜の部は主任の柳家喬太郎の新作落語よりも春風亭一朝の目黒の秋刀魚が格段に良かった。炭火焼の秋刀魚の見事な描写。思わず秋刀魚の塩焼きが食べたいと心から思いました。寄席で季節を感じるのが風流。

昼の部も夜の部も太神楽がなかったので少し残念でした。
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新宿末廣亭7月中席2023年 [新宿末廣亭]

8日目と9日目続けて全プログラムを拝聴。2日目にチケットを買う際に「昨日も来ました。」と一言言ったせいかどうかは不明ですが漫才も含めてほぼ内容が変わっていました。

前座もまだまだのレベルからなかなかのレベルまで様々。林家十八、三遊亭歌きちはまずまず、入船亭辰ぢろはなかなか。

風藤松原の漫才は何気ない会話が面白い。結構好きです。
8日目の「たけのこ」がよかった柳家三三、翌日も期待したら出囃子が花咲か爺ではなく代演で春風亭柳朝でした。出囃子で代演が判るようになるのは我ながら流石。
2日続けてよかったのは二つ目時代「ぴっかり」を名乗っていた蝶花楼桃花。表彰状も桃太郎も楽しく聴けました。
柳家小得ゑんも笑えます。採用面接も銀河の恋の物語もよかった。
昼の部主任は金原亭馬生。笠碁と品川心中でした。

神田茜の新作講談幸せの黄色い旗もなかなかでしたが翌日は代演で柳家さん助。だくだくを初めて聞きました。
柳家さん喬の天狗裁きもよかった。
春風亭一朝は片棒と祇園会。祇園会は京言葉と江戸弁の対比が面白い。
太神楽の鏡味千成が8日目に珍しく失敗を2回。9日目は細かなミスがありましたが大丈夫でした。五階茶碗の抜き扇は両日とも成功。
夜の部主任は林家たい平。藪入りも千両蜜柑も熱演&名演。たい平の人情噺はいいなぁ。
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新宿末廣12月余一会 夜の部 [新宿末廣亭]

通常は31日の公演が余一会ですが、12月は定席が28日までで余一会は29日。12月30日と31日が新宿末廣亭お休みです。1年363日公演しています。

昼夜入替制なので一日寄席で過ごす私はこれまで行ったことがありませんが、市馬師匠が掛け取りを演じるとのことで聴きに行ってきました。

1階席桟敷も含めて前売り、友の会入場券は当日券扱いなので12時過ぎに整理券を貰いに一度末廣亭まで。13番でした。16時30分から1階席のお客様から順次入場開始。2階席前売りのお客様に続き、ようやく当日券客が整理券番号順に入ることができました。2階席は初めてなので少しわくわくします。2列目のまずまずの席(桟敷)に着席できました。

前座は左ん坊の道具屋。メリハリがいまひとつで単調な感じ。まだまだ修行が足りません。

柳家さん光の反対車。座布団の上の180度回転もなく動きに切れがありません。元気な若手だと360度回転に挑むのですが、物足りない感じでした。他の演目にしたほうがよかったのでは。

おまちかね柳亭市馬師匠の掛取萬歳。年の瀬にふさわしい演目。大晦日に取り立てにやって来る借金取りをそれぞれ好きなものを演じて気持ち良く帰らせてしまうという滑稽話。狂歌→相撲→歌舞伎→三波春夫ファン→三河萬歳と気持ちよく流れていきます。何度聴いても飽きないお話。市馬師匠ならでは。

中入り後 さん喬&市馬 対談に権太楼の弟子さん光を交えて対談。体調を崩していた権太楼師匠は1月下席あたりから高座復帰の予定だとか。

市馬師匠のかつぎや。ざるや同様おめでたい演目。初夢の宝船を売る船屋、呉服屋の主人を大黒、娘を弁才天に見立てて七福神が揃いました。まだ2つではといぶかる主人にご商売が五福ですから。

紋之助の曲ごま。定席の芸に加えて前座をアシスタントに使って綱渡りの芸を演じました。これは初めて見ました。

さん喬師匠の文七元結。なかなか熱演でした。

私が聴いた末廣亭のなかで最も熱演と称したいのは 2013年10月三遊亭金朝の真打披露公演での鼠穴。これはすごかった。金朝は末廣亭定席には出演していないので聴く機会がありません。


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新宿末廣亭10月中席9日目(2022年) [新宿末廣亭]

今月末期限の友の会入場券が1枚残っていました。

【昼の部】
前座は神田伯山弟子梅之丞 講談和田平助
①桂笹丸 演目名不明 山の両脇の村から山の神へのお願い。 一方は野菜のお供え物を献上。もう一方は踊りを奉納すれば食べ物をいただけるという設定。訳あって決められた日の翌日になってしまったら、もう一方は野菜の中に茸がないことに不満が。「なぜ茸 無い」が「なぜ昨日来ない」と重なっていました。
②桂蝶の治 反対車
③山上兄弟の代演で藤本芝裕の俗曲
④立川談修 宮戸川
⑤三遊亭可風 権助提灯
⑥カントリーズ 漫才
⑦神田蘭 講談北条政子 本来は夜の部ですが変更。
⑧桂歌若 子褒め
⑨ねづっち
⑩桂米福 河豚鍋
⑪三遊亭遊吉 金の大黒
⑫笑福亭羽光 尿瓶
⑬宮田陽・昇 漫才 以前とネタが変わっていてなかなか面白かった。
⑭柳亭小痴楽 二人癖(のめる) なかなかの熱演 以前「らくだ」を聴いて市馬と比べるとまだまだだなぁと思いましたが見直しました。
⑮桂幸丸 懐メロメドレー
⑯林家今丸 紙切り
⑰桂歌春の代演で柳家蝠丸 トリが代演というのは情けないですが、左甚五郎の生首のお話が聴けて得をした気分。

【夜の部】
前座は神田紅の弟子紅希 講談
①笑福亭茶光 猫と金魚
②青年団 いつも楽しい青年団のコント
③三遊亭好太郎 出囃子が走れコータロー 演目不明 寿司屋話
④三遊亭遊之介 家褒め
⑤ぴろき
⑥滝川鯉橋 蔵前駕籠
⑦三遊亭円丸 堪忍袋 肝心の堪忍袋が登場する前に止めてしまった
⑧マグナム小林
⑨立川談幸 初天神
⑩桂竹千代 松竹梅
⑪北見伸 何度見ても飽きない見事な奇術。特にカード芸は天晴。
⑫代演で三遊亭小笑 粗忽の釘
⑬三遊亭遊雀 
⑭ボンボンブラザーズ
⑮三遊亭遊喜 こんにゃく問答 以前聴いた市馬と比べるといま一つでした。

この日よかったのは 小痴楽と蝠丸と北見伸かなぁ。宮田陽・昇と青年団もまずまず。



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新宿末廣亭12月下席7日目 2021年 [新宿末廣亭]

27日(月)は久しぶりに新宿末廣亭。昼の部 前座小きちが金明竹という難易度高そうな演目をそれなりに演じました。新宿末廣亭に数十回通っていますが、この演目を演じた前座は初めてです。さすが一之輔の弟子だけありますね。
前座が頑張ったせいかどうかはわかりませんが、この日の昼の部は概ね熱演でした。
春風亭一蔵 置き泥 まずまず
春風亭三朝 薬缶なめ なかなか
ホンキードンクの漫才も新ネタになっていました
三遊亭天どん 新作落語 ハーブをやっているだろう 私にはお初なので聞き入ってしまいました
古今亭志ん陽 代書屋 権太楼がよく演じる演目ですが、内容が違ってまた一興。
小猫の代演で小菊 いつもと同じ内容
三遊亭万窓 花筏 熱演 聞き入ってしまいました。
柳家さん福 権助魚
林家二楽 紙切り 掛け取り と 芝浜 
金原亭馬生 不精床
柳家さん喬 夢の酒 臨場感たっぷりの熱演でした
(中入り休憩)
春風亭一之輔 普段の袴 一之輔はいわゆるト書きで状況を説明するのが上手い
ロケット団の漫才 こちらも新ネタになっていました 笑えました
柳家さん八 長短
金原亭馬の助 いつもの百面相が受けていました
鏡味仙志郎と千成の太神楽 最近仙三郎をお見かけしないなぁ…と思っていたら1月に他界されていました。新宿末廣亭で幾度となくお目にかかった物売り芸の宮田章司が6月に漫才のホームランの勘太郎が9月 天どんが高座で度々今年こそは師匠が死ぬとネタにしていた三遊亭園丈も11月末に。高座で楽しませていただきました。亡くなられた師匠方のご冥福をお祈り申し上げます。
主任は春風亭一朝 得意ネタのひとつ蛙茶番 

夜の部の前座はひろ馬でたらちね
林家きよ彦 新作落語 演目名は不明なので家庭訪問(仮)
桂三木助 壷算
春風亭百栄 新作落語露出さん 変質者を町の人気者にしてしまう哀愁あふれる新作落語 この日一番真剣に聴きました。
伊藤夢葉 手品
柳家小せん 新作落語 演目名不明のため 演歌のテーマパーク(仮)
古今亭菊寿 初天神
ペペ桜井
林家正雀 茄子娘
(中入り休憩)
古今亭駒治 新作落語 さよならヤンキー 駒治は毎回笑わせてくれます
のだゆき リコーダー二本同時演奏はいつ聴いてもすごい
林家きく麿 河童出汁 これも笑える
入船亭扇辰 道灌
翁家社中の太神楽
夜の部主任は林家彦いち 円丈師匠を偲んで遥かなるたぬきうどん

久しぶりの寄席は楽しかったけれど明日も来ようという気にはなれませんでした。
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新宿末廣亭4月下席6日目 [新宿末廣亭]

今月末期限の友の会入場券が1枚残っていて、緊急事態宣言中であっても寄席は日常生活に必要なものという位置づけで、新宿末廣亭は開いているので行ってきました。
林家ぺーがお休み、彦いちの代演で駒治が出演予定ということでこの日を選択。

【昼の部】
開演前には高齢のお客様中心に16人でしたが、その後若いお客様が続々と来場して50人を超えました。緊急事態宣言後の方が客数増えています。美術館・博物館もほとんどの映画館も閉まっていて他に行くところがないことと、昨日テレビニュースで寄席は開いていると報道されたことが影響した感じ。

前座駒平の道灌。無難に話せてはいますが、伝わってくるものがありません。まだまだ修行不足。
小駒の不精床、小せんの猫と金魚、馬石の堀の内、と淡々と進んでいき、翁家社中の太神楽。久々に和助小花の夫婦共演を見ました。息もぴったり、伝統的な太神楽に今風の工夫を凝らして魅力いっぱい。

彦いちがお休みで駒治が代演のはずなのに、なぜか彦いち登場。本人代演を頼んでいたことを忘れて来てしまったとか(失笑)。馬石が堀の内を演じた一因かも。以前にも池袋演芸場のトリで同じ過ちを犯した経験がおありとか。駒治目当ての私としては困惑しましたが、彦いちは早々に降りて、鉄道唱歌の出囃子とともに駒治が高座に上がりました。やれやれ。鉄板鉄道ネタと思いきや、鉄道ネタを含んだ小学生の作文の新作落語。駅名を連ねた都都逸。キレが今ひとつだったような。

万窓の稽古屋風景はよかった。
夢葉の手品に続いて志ん弥の目薬、正雀の紀州、正楽の紙切りに続いてお目当て春風亭一朝。この日は太鼓腹。何回も聞いたことがある演目ですが、一朝が話すと飽きません。

ここで中入り休憩

ぎん志の町内の若い衆、笑い組の漫才。それからお目当ての一之輔。枕でも聞き手を惹きつけます。演目は桃太郎。

円太郎の太閤記、紋之助の曲ごまに続いて主任は左橋。演目はあまり聞かない百川。聞き取りにくい訛りを理解できるレベルに聞かせる技術が難しそうなお話。もう少し聞き取りやすく話してもらった方が笑えたような気がしました。


【夜の部】
お客様は20人スタートでしたが、30人は超えたような。

前座は美馬で子褒め。まだまだですが素質はありそうです。
前座で上手い!と思ったのは、昨年二ツ目に昇進した三遊亭ぐんまくらいかなぁ。思わず「上手い!」と声を掛けたことがあります。

遊京の手紙無筆、三味線のあずみは近来節、扇蔵は親子酒。
左竜は粗忽長屋、林家ぺーの代演でニックスの漫才。一生懸命が伝わってきました。
文蔵の寄合酒は聴きごたえがありました。
正月興行の狛犬のイメージが強いしん平は初天神。
広和の奇術に続いて、はん治は妻の旅行。これは桂文枝が三枝時代に作った新作落語。

ここで中入り

百栄はよくわからないうちに終わってしまい、小猫の物まね。
扇好は短命。三三のしの字嫌いは、あまり聞かないお話で上手く演じたので久々に真剣に聴いてしまいました。柳家三三、侮るべからず。
仙志郎・仙成の太神楽の代演で楽一の紙切り。
夜の部主任は扇遊で干物箱。久しぶりに聴く演目でした。

思いの外、お客様が多かったので、しばらくの間、新宿末廣亭はお休みします。次回は花緑目当てに5月18日あたりで。連休中はステイホームに心がけます。
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新宿末廣亭12月下席5日目 2020年 [新宿末廣亭]

食事禁止になってからしばらく足が遠のいていましたが、来月期限の友の会の入場券が3枚残っていました。
お弁当が食べられた最後の日9月18日以来、ほぼ3か月ぶりの新宿末廣亭です。

まずは腹ごしらえをしないといけないので、日高屋でお昼ごはん。来年5月末期限の株主優待券がまだ9000円残っています。

【昼の部】
前座は三遊亭二之吉 吉窓のお弟子さんです。 演目は転失気。話はできていますが、間の取り方や場面転換に改善の余地ありありです。

柳家小もん 強情灸の変則バージョン
おしどりの漫才。面白かった。
柳家海舟 ぞろぞろ
三遊亭天どん いつものことですが、やる気なさそうで、しっかり聞き手の気持ちを掴んでいる。こういう人を才覚があるというのかもしれません。
ダーク広和の奇術
春風亭一之輔 真田小僧
三遊亭吉窓 旅行日記
(ここで換気休憩)
林家ぺー コメントするに値せず
古今亭菊春 お血脈(善光寺の由来)
むかし家今松 ごめんなさい メモもなく記憶もありません。
ストレート松浦の代演で小菊の俗曲
柳家さん喬 変わり目
(ここで中入り)
三遊亭みるく ざるや おめでたいお話。
ロケット団の漫才 新ネタになっていました。
柳家小団治 つる
春風亭一朝 鮑のし 笑えました。
翁家和助の太神楽 一般的には変わり映えのしない太神楽に伝統を守りながらも斬新さを加えてしまう魅力的な芸人です。正月の寄席に欠かせない寿獅子も和助が舞うとキレが全然違います。
昼の部主任は柳家小里ん。演目は「睨み返し」。大晦日の借金取りから逃れる術の一つですが、初めて聞きました。この時期よく聞く「掛け取り」は、借金取りをおだてて帰してしまうのに対して、こちらは脅して帰すというパターンです。

開演時は9人だったお客様も中入りには30人ほどになりました。

【夜の部】
お客様の大半がお帰りになり、16人スタートです。
前座は春風亭いっ休でたらちね。一之輔の弟子だけあって基本ができています。ネットで調べたら、私の大学の後輩にあたるらしい。応援することにしましょう。

入船亭小辰 鈴ヶ森
林家楽一の紙切り。お題は除夜の鐘とクリスマス
古今亭駒治の新作落語は「ビール売りの女」。出囃子が鉄道唱歌という爆笑鉄ちゃんネタが多い駒治ですが神宮球場が舞台の野球ネタも面白かったです。駒治いいなぁ。
古今亭菊志んは粗忽長屋
代演でホンキードンクの漫才
柳家一九 そば清
(ここで換気休憩)
桂ひな太郎 たいこ腹
ペペ桜井のギター漫談 いつも全く同じ変わり映えのしない高座です。「♯シャープが無くなって喜ぶのはナショナル」パナソニックをご存じないようです。
古今亭菊寿 小言念仏
三遊亭円歌 やかん円歌バージョン
(中入り休憩)
柳家小太郎 おすわどん 初めて聞いた怪談話というか笑い話。
楽しみにしていたジキジキがお休みで代演で一風千風の漫才。それなり。
三遊亭万窓 演目は「てれすこ」。初めて聞くお話ですが、流れが分かりやすいので落ちが見えてしまいます。
橘家文蔵 道灌
仙三郎社中はお休みで伊藤夢葉の奇術。
夜の部主任は入船亭扇辰。演目は「雪とん」。ちょっとしたハプニングと勘違いで田舎から出てきた若旦那が片思いのお嬢様との逢瀬がふいになって雪の夜寒い思いをすることに。お祭り男と呼ばれるお調子者に美味しいところを持っていかれた若旦那。「それで俺がダシ(山車)にされた。」

16人だったお客様も30人を少し超えていました。この時期あれこれ気になりますが、密には程遠く、換気十分で安心&安全な寄席でした。

ただし、21時過ぎの新宿末廣亭周辺の飲食店は、コロナ感染という観点ではかなり危険な状態。私はまっすぐ帰宅しましたが、現状では感染者はまだまだ増えそうな予感です。


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新宿末廣亭九月中席八日目(2020年) [新宿末廣亭]

新宿末廣亭のHPの告知で、9月19日から当面の間お菓子を含めて食事禁止となることを知り、急遽新宿末廣亭へ。お弁当のない寄席なんてお団子のない月見と一緒で興ざめです。
イベントなどの入場制限緩和によって、現在の前後左右空席のいわゆる市松模様制限を撤廃、密が予想されるので感染拡大予防の観点での決定らしいです。
お弁当を楽しみに寄席に来ている常連客も多いので、平日昼の部はかえって客数が減ってしまうのでは?と心配しています。私もこの日を最後に当面の間は末廣亭をお休みします。

【昼の部】
前座は金原亭乃香の子褒め。11月上席で二つ目昇進らしいですが、この日の高座は棒読みに近くてまだまだ。この先心配です。

桃月庵白浪のたらちねで幕開け。
プログラムでは江戸家小猫でしたが、出囃子でリンゴの唄が流れたのであれっと思ったら代演で丸山おさむ登場。昭和の懐かしい歌謡曲の物まねから最後は十八番の田中角栄物まねまで。
林家きく麿の新作落語 お餅。結構ウケていました。老人二人の「お餅は好きですか?」の会話。繰り返しの面白さでしょうか。
柳家甚語楼の不精床。きれいなお話ではありません。
俗曲の小菊は三味線で都都逸。
三遊亭万窓は紀州。
三遊亭文蔵は目薬。夫婦ともに字が読めず、目薬の処方が分からない。仮名で書いてあるのでたどたどしく読んでいくと、めじりのめが女となっていた。ひらがなの「め」は「女」の崩し字なので。「耳かき一杯の粉薬を目じりに付けて」が正解のところ、「耳かき一杯を女の尻に付けて」と解釈してしまった。目を患っている主人が、おかみさんのお尻に耳かきで粉薬を付けようとするが、なかなかうまくいかない。そのうちにおかみさんの下腹に力が入って思わずおならが…その勢いで粉薬が主人の目に。「この目薬、やっぱりこうやって使うんだ。」何度聞いても笑えるお話です。
ここで中入り換気休憩

いつも元気印の三増紋之助の曲ごまで再開。
春風亭正朝は辻占の独楽。
松旭斉美登・美智の奇術。いつものキャンディーが出る手品でミルキーを客席へ。
柳家小さん 花筏。 提灯屋の主人のところへ相撲の親方がお願い事にやってくる。銚子で興行相撲を請け負い前金も受け取ったが、看板大関の花筏が病を患って連れて行けそうにない。花筏なしでは興行は成り立たず前金を返さなければならないが既に使い切ってしまった。提灯屋の主人は花筏に体格も顔立ちも似ているということで、この際替え玉になってほしい。それなりの手当ても支給し、銚子では飲み食い自由ということ、顔見世だけで相撲は取らなくてよいということで提灯屋の主人は了承。 いざ興業が始まると。大盛況で提灯屋の主人はただ土俵脇に座っているだけで宿屋で飲み食いと大満足。ところが漁師の息子の素人力士千鳥ヶ浜がプロの力士を相手に連戦連勝。千秋楽に花筏と千鳥ヶ浜の取組みが組まれることに。そんな話は聞いていないと焦る提灯屋の主人。親方は両手を前に出して目をつぶって前に出て、指先が相手に触れた瞬間にわざと尻もちをついて負ければよい。素人相手に花を持たせたと勝手に解釈してくれるから…となだめすかす。 一方、千鳥ヶ浜の父親は、息子を説教。これまでは相手がわざと力を抜いて勝たせてもらったことが分からないのか。明日は大関が本気を出せば腕の一本や二本。いや、命を取られて不思議ではない。お前は勘当だ! 千秋楽当日、土俵に上がった提灯屋の主人、目をつぶってという親方の指示も、怖いもの見たさについ目を開けると千鳥ヶ浜の巨体。これは命を落とすかもしれないと思わず念仏を唱え始めた。南無阿弥陀仏、南阿弥陀仏…一方、大関の恐ろしさに耐えながら土俵に上がった千鳥ヶ浜。大関が自分のために念仏を唱えていると思い込み、命を落とす恐怖に怯え、こちらも念仏。両者念仏という異様な光景の中、行事の軍配が返った。提灯屋の主人が両手を出して前に出ると、偶然にも恐怖で固まっていた千鳥ヶ浜の目に入り、千鳥ヶ浜はそのまま尻もち。提灯屋の主人が自分で倒れる間がなかった。大一番に興奮の客が「さすが大関の張り手、見事なものだ。」 提灯屋の主人がひとこと「(提灯を)張るのは得意なもので。」
ここで中入り休憩です。

柳家小八 もぐら泥
すず風にゃん子金魚の漫才。新しいネタはありませんでしたが金魚の被り物は毎度おなじみの手作りでシャインマスカットケーキ。このコロナのご時世でも金魚に渡すバナナを用意している常連のお客様には脱帽。しかもコロナ対策で包まれた3本入りをそのままで渡していました。コロナ前なら裸で1本でした。
隅田川馬風は粗忽長屋。
柳家小里ん 大神宮 いつも吉原の酔客の世間話を聞かされている浅草の磯部大神宮。そんなに面白そうなところなら一度遊びに行ってみようと阿弥陀如来を誘って吉原へ。さんざん芸者遊びをしてから、(会計のことを吉原ではおつとめという)阿弥陀如来に店の若い衆が「おつとめをお願いします。」阿弥陀如来、心得たとばかりに、茶碗をりんに見立てて箸でちーん!南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏… 若い衆「これはおからかいで。お払いをお願いします。」 阿弥陀如来「お祓いなら大神宮の方へ。」
鏡味仙三郎社中の太神楽。この日は仙四郎と千成のお二人。仙四郎の口上が心地よい。
昼の部主任は桃月庵白酒の佐々木裁き。街中でお白洲ごっこをしている子供たちをたまたま身を隠して街中を見回っていた町奉行佐々木信濃守、よく見ていると、奉行役の子供が罪人役の二人に何故争いごとになったのか尋ねている。物知りだというから一から十までつが揃っているか尋ねたが、即答できなかったから何も知らないではないかと喧嘩になったとのこと。「さような些細なことで喧嘩とはけしからん。今回は大目に見るが以後気を付けるように。」「ではお奉行様にお尋ねします。一から十までつは揃っていますか。」「揃っておる。」「一つ二つと数えますが十つとは申しません。」「元々は揃っていたが盗んだやつがいるのだ。」「とおっしゃいますと。」「いつつにはつが二つあるであろう。十からつを一つ盗んだのだ。」これを見ていた佐々木信濃守、従者に奉行役の子の家に赴き父親共々奉行所に出頭するように伝えよと。
従者が奉行役の子の後を追うと桶屋に入った。訪ねると父親が「今度の町奉行の佐々木様はお忍びで街中を見回っていらっしゃる。お白洲ごっこなどど不届きな遊びをしているとお叱りを受けるぞ。」と注意していた。そこへ、「ご免、拙者町奉行佐々木信濃守の使いのものであるが、先ほど白洲ごっこをしていたのはこちらの子息か。」「十二歳になる息子の四郎吉でございます。」「父親共々町役と一緒に奉行所に出頭せよ。」 後日、父子が恐る恐る奉行所へ出頭すると、奉行自ら四郎吉に難題を出すが四郎吉は頓智を使って名答する。十五になったら取り立てるのでそれまではしっかり育てよとの奉行のありがたいお言葉。

白酒よかった。また聴きたい。


【夜の部】
前座はめくり(見出し)が前座の表示なので不詳。転失気で可もなく不可もなく。
春風亭㐂いちの金明竹のさわりの部分だけ。
代演で漫才のニックスが登場。
春風亭勢朝はいつもの大師の杵。
柳家一九は親子酒。
ここでコロナ対策の換気休憩。
ストレート松浦のジャグリング。
林家錦平は不動坊
三遊亭圓歌 最近演じることの多い「やかん圓歌バージョン」
林家正楽の紙切り
夜の部始まってからずーっと眠たかったけれど柳家小ゑんの新作落語でやっと目が覚めました。鉄道おたくを隠して結婚した男の悲劇。しっかり笑えました。
春風亭一朝は得意の喧嘩話で芝居の喧嘩。
ここで中入り休憩です。

柳家こみち 吉原に興味を持ち花魁にあこがれる姫のお話。楽しく聞きました。
笑組の漫才
蜃気楼竜玉は道灌
入船亭扇好は夢の逢瀬
マギー隆司の奇術
夜の部主任は春風亭一之輔で笠碁。一之輔の目力がすごい。そこにないものがしっかり見えていると伝わってきます。一之輔が怪談とかやったらすごく怖いかも…と思いました。
夜の部は当たり外れがしっかりしていて、◎は小ゑんとこみちと一之輔。一朝はファンなのでおまけで◎にしておきましょう。




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新宿末廣亭8月下席8日目(2020年) [新宿末廣亭]

たまには寄席にでもと新宿末廣亭へ。

昼の部
前座は入船亭扇ぱい。落ち着いた雰囲気で噺家向きですが、一本調子でまだまだ稽古不足です。
三遊亭伊織の大安売りで昼の部開演。この日はまいばすけっとの焼鯖押し寿司をいただきながら。以前より味が落ちたような。しばらくはやめておきます。
ロケット団の漫才はテンポがよくて面白かった。笑えました。
柳家小せん 鷺取りの冒頭部分、雀取り
桂扇生 代脈
三増紋之助の曲ごまはいかにもおめでたい雰囲気。
古今亭志ん弥 宮戸川
三遊亭圓歌 やかんスペシャルバージョン。ギャグ連発でいっぱい笑えます。
ここでコロナ対策の換気休憩。

林家ぺー コメントする気になれません。なかったことにしてほしい。
林家正蔵 鼓ヶ滝 あまり聞かない演目ですが風流でよかった。林家ぺーの後だけに一服の清涼剤。
桂文楽 看板のピン。 これもよかった。
林家正楽の紙切り。
柳家権太楼 金の大黒
ここで中入り休憩です。

三遊亭美るく 猫と金魚。 美るくは正月二之席での松づくしでしか見たことがなくて落語を聴くのは初めてでした。率直な感想は可もなく不可もなく。
アサダ二世の奇術。何度か見ている卵を使った手品、いつ見ても不思議です。
三遊亭歌奴 片棒。なかなかよかった。
桂ひな太郎 紙入れ。これもよかった。
翁家勝丸の太神楽。
昼の部主任は三遊亭歌る多。演目は転宅。女性が演じると一層リアル。歌る多の演技力もすごかった。

夜の部
前座はいっ休で転失気。なかなかの話しっぷりで将来楽しみ。
林家彦三のぞろぞろで夜の部開演。
ニックスの漫才が続きます。
隅田川馬石 たらちね。
代演で三遊亭天どんの新作落語「通信簿」。どことなくやる気のなさそうな話しっぷりが天どんらしい。
ダーク広和の奇術
橘家半蔵 そば清。出囃子が富士の山でした。
ここで換気休憩。

夢月亭清麿 ?
林家楽一の紙切り。喪黒福造のTシャツを着たお姉さんのリクエストで喪黒福造を切っていました。
吉原朝馬 夢の逢瀬
柳家小満ん しびん。枕で冷やかしを俗に小便という解説をしていただきましたが、少し難しい落語です。小満んの話し方も淡々としているので。
ここで中入り休憩。

春風亭柳朝 真田小僧。薩摩に落ちるの最後までお話していただきました。真田小僧は寄席でよく聞く演目のひとつですが、最後まできちんと聞かせてもらったのは柳朝が初めてです。ありがとうございます。
ジキジキの漫才。熟年夫婦による音楽パフォーマンスですが、昨日まで3日間お休みでしたので、わざわざこの日にしたくらい。楽しい&元気になれる。そんな芸を聴かせていただきました。ビートルズのLet it be と イルカのなごり雪の二重唱がお見事でした。
橘家円太郎 つる。よかった。
三遊亭吉窓 旅行日記
翁家和助の太神楽。小花と一緒に登場することが多い和助ですが8月下席は独演。五階茶碗で茶碗を載せた板をお撥で払って下の茶碗に落とし、更に重ね茶碗を台茶碗に落とす芸。五階茶碗は何十回も見ていますが、初めて見る芸で緊張しながら見ていました。最初はうまく収まりましたが重ね茶碗が台茶碗に上手く収まらず二回続けて失敗して中止。後に引かなければよいけれど…と心配しましたが、土瓶芸で弦立てを見事に成功させていました。流石です。
夜の部主任は林家正雀。乳房榎という怪談話で初めて聴く演目でした。すごくよかったです。怪談噺の後は踊るのが落語の作法ということで、かっぽれを踊っていただきました。落語の世界にもお客への気配りあれこれがあるのですね。勉強になりました。








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