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新宿末廣亭 正月初席 [新宿末廣亭]

少し遅くなりましたが、元旦に新宿末廣亭に行ってきました。
普段は、12時~16時30分の昼の部と、17時~21時の夜の部の入替なしの2部制ですが、正月初席は11時~14時の第一部、14時30分~17時30分の第二部、18時~21時の3部制で、2~4日は第一部終了後に入替制、元旦は入替なしなので。 10時半に行ってみると、見たこともない長蛇の列ができていました。 元旦早々、春風亭翔太・三遊亭小遊三・桂歌丸と笑点メンバー3人が出演しますから。
列に並んでみると、前に私と同年代の女性とご年配の女性2人のグループ。母親とその友人を末廣亭までお連れしたのでしょうか? 誰にでも気安く声をかけてしまう私。 他県からお越しで末廣亭は初めてとか。 私の友の会会員証でお二人まで割引になりますよ。とお貸ししました。 私は友の会でいただいた入場券を使います。初席は通常公演より500円高い3500円ですからお得。もちろん世の中ギブアンドテイク。スタンプカードのスタンプが一つ増えて6つ貯まりました。 今日はシニア割引がないので、千円安くなったようです。
しばらく経って入場、椅子席は満席で、1階右側の桟敷席後列。先ほど声をかけた3人は桟敷席最前列でよかった。

【第一部】
前座は瀧川鯉ん。持ち時間1分ということで挨拶だけで終わってしまいました。
①雷門小助六 小噺
②鏡初音 太神楽 羊のぬいぐるみを回していました。
③笑福亭里光 コピーはリコー(りこう)がキャッチフレーズ 小噺だけ
④神田陽子 講談徂徠豆腐をコンパクトにまとめてから踊り
⑤三笑亭笑三 マクラは初詣ランキング、ということで演目は「ぞろぞろ」 お稲荷さん詣でのご利益で閑古鳥が鳴いていた茶店が売っても売っても次々と天井から草履がぞろぞろ出てくるようになって商売繁盛。 これを見ていた向いの床屋の主もお稲荷さん詣で。早速お客が多数来店。髭を剃ると剃った後から新しい髭がぞろぞろ生えて…さあ大変。
⑥春風亭柳太郎 マクラは地デジ化でチャンネルが変わったということ。3チャン→2チャン、10チャン→7チャン。 2丁目では兄ちゃん→姉ちゃん。 末廣亭は新宿3丁目。2丁目のお隣なので2丁目ネタがよく登場します。カレー屋が登場する新作落語。
⑦北見伸&スティファニー 奇術 スティファニーはいつもは瞳ナナですが、お正月の顔見世興行ということもあって2人登場していました。
⑧三笑亭夢太郎 落語「替わり目」をコンパクトに
⑨宮田章司 売り声 縁起物ですね。
⑩春風亭翔太 落語「時そば」 面白いの一言。 お話も上手いのですが、顔の表情だけでなく体全体での表現が絶妙で、小学生のお客様も大喜びでした。 さすがに映画俳優を勤めるだけあります。 春風亭翔太侮るべからず。 ここで中入り休憩です。 桟敷席前列が空いたので移動しました。3人グループの左隣です。

⑪三遊亭円馬 落語「牛ぼめ」を途中まで。
⑫桂幸丸 年賀状についての小噺
⑬東京丸・京平 昭和のレトロな歌謡曲漫才。くだらない。
⑭桂竹丸 小噺をいくつか。 瀬戸内寂聴さん、著作について「さすがプロですね。」と褒められたら、「いえ、アマ(尼)です。」 ママさんバレーでなかなか上達できない奥様。ガソリンスタンドで「レギュラーですか?」と尋ねられて、「補欠です。」 「ハイオクですか?」に対して「新築です。」
⑮三遊亭円遊 葬儀に関するお話
⑯林屋今丸 髪切り 最初に恵比寿様 それからリクエスト。 手慣れている私、大きな声で「初詣」2件目で受付ていただきました。 完成した切絵を受け取ってお隣の3人グループへ差し上げました。親孝行にいい思い出を添えていただきたかったので。
⑰桂米助 プログラムでは米丸でしたが代演。 マクラは戦中の外来語禁止に伴う当時の野球中継の再現。ストライクはよし! ボールはひとつ。 ファールはダメ。 で、新作落語の「落語禁止法」 落語が御法度になって隠し寄席や裏DVDができて… というお話。 以前にも聞いたことがあります。 マクラの戦時中の野球中継の再現がなかなか面白かったです。


【第二部】
前座は桂たか治 持ち時間1分
①新山真理 落語芸術協会と落語協会の紹介。本日の出演は落語芸術協会(芸恊)。確執があって芸恊は上野鈴本演芸場には出演しないので、鈴本には行かなくていい…
②三遊亭游喜 マクラは男女の席分けの話。 浮気についてのお話。
③八重子プラスワン 松旭斉八重子単独での出演が多いのですがお正月の顔見世興行ですからお二人で。ハワイアンミュージックでスカーフ芸や紐芸の奇術。
④桂枝太郎 新作落語「アンケートの行方」 初めて聞いたこともあって面白かったです。
父親が会社に提出するアンケートと息子が小学校に提出するアンケートを取り違えて、回答してしまい、そのまま提出。 小学生が「定年までここで頑張りたい」、いい大人が「趣味は近所の〇〇ちゃんにいたずらすること」などなど。大ウケしていました。
⑤三遊亭右左喜 いつも通り出囃子はウサギのダンス。マクラは11月下席と同じく蝉のお話。落語「金魚」の最初だけ。
⑥コント青年団 無知な先生と可愛げのない生徒のコント。落ちは憲法9条問題。 9条なんていらないんだ。4畳半二間。
⑦三笑亭可楽 赤線・青線・白線と昭和の死語について語っていました。
⑧桂右団治 女性噺家 演目は「看板のピン」まずまずでした。
⑨東京太・ゆめ子 お正月らしいおとぼけ漫才。
⑩三遊亭小遊三 演目は「ん廻し」の後半の「田楽喰い」。 セリフの中の「ん」の数だけ木の芽田楽を食せるという趣向。 ここで中入り休憩。立ち見のお客様も増えてきました。

⑪桂歌助 小噺をいくつか 小太り爺さん・離さんか爺さん・鶴ならぬ鷺の恩返しなどなど。 お正月らしく踊り・奴さん
⑫桂小文治 道案内についてのお話。 少し眠くなってきました。
⑬ナイツ テレビでもおなじみのお二人。 AKBなどのパロディ。 会いたかった会いたかった→あー痛かったあー痛かった などなど。 決して滑りません。着実です。
⑭桂歌春 お正月向けの縁起の良いお顔。小噺をいくつか。以前にお聞きしたものもありました。
⑮笑福亭鶴光 演目は「犬の目」 眼医者が患者の目玉を取り出して洗ってから陰干ししていたら犬に食べられてしまう。仕方がないのでその犬の目玉を患者に戻すと… おしっこするときになぜか片足が上がってしまう。
⑯やなぎ南玉 お正月らしく曲独楽。
⑰桂歌丸 本日のメインイベント。 マクラは笑点裏話。座布団10枚の賞品とか。 演目は「鶴」。11月下席で桂米福が演じていました。一筋縄ではないご隠居から鶴の名前の由来を聞いて知り合いに真似して教えてみたがうまくいかない…というお話。


【第三部】
前座は三遊亭遊松 持ち時間1分
春風亭吉好 二ツ目の方、プログラム外、あっという間でした。
①春風亭鹿の子 お正月にちなんで踊り松づくし。
②ぴろき 笑点にも登場したウクレレ漫談の方。「明るく陽気に行きましょう。」がキャッチコピーのようです。のんびりまったりの癒し系です。
③桂伸之介 落語「真田小僧」末廣亭ではよく聴くお話。
④春風亭柳好 新作落語「動物園」これもよく聴きます。
⑤桧山うめ吉 俗曲 踊り春雨 お正月らしい
⑥三遊亭遊之介 落語「浮世床」から将棋の部分。床屋の片隅でへぼ将棋を打っている二人。ふと見ると相手の王将が盤上から消えている。いつの間にか取ってしまったらしい。
⑦神田松鯉 NHKでもお見かけしたことのある講談師
⑧ニュースペーパー 全身にハンドベルを取り付けて演奏。お見事。天晴!
⑨桂南なん 落語「狸札」 狸の恩返し。何回聴いてもよいお話です。
⑩春風亭小柳枝 もうすぐ御年79歳になられるお方。マクラで名薬リコウランはソシュウ薬局で、さっぱり判らないのでご本人が解説、1940年に発表された劇中歌「蘇州夜曲」李香蘭(山口淑子)が歌っていたとか。 演目は「粗忽長屋」そそっかしい江戸っ子のお話。 ここで中入り休憩です。

⑪太神楽社中 寿獅子 お正月らしい本格的な獅子舞
⑫三遊亭遊吉 落語「芋俵」 芋俵に隠れて質屋に忍び込んだ与太郎。夜中になって小僧と下女が芋をつまみ食いにやってきた。俵の中に手を入れて「何だか生温かいねえ。焼き芋かもしれねえ。」「ちょいと、何だか柔らかいよ。腐ってるんじゃないだろうねえ。」「おい。そう、お尻を撫ぜ廻さないでおくれ。あ、手が股ぐらに入ってきやがった、あはは、くすぐったくていけねえ」と我慢しようと力んだはずみに放屁。「ああ、気の早いお芋だ。」
⑬東京ボーイズ 昭和のレトロな漫才 なぞかけ問答
⑭桂文治 池袋演芸場のシンドーさんのお話。活気があってよかった。
⑮古今亭寿輔 黄色の派手な着物で登場。本日初めての待ってました! 寿輔本人のコメントによると身内らしい。 このブログのためにあれこれメモしている私と目と目があった。で、「あそこで点数つけてる」と指をさされました。別に点数つけているわけではありませんよ。 次回は、寿輔専用として、表に『採点中』裏に『〇〇点』と書いたボードを持っていきましょうか。
⑯北見マキ 奇術 スカーフ芸とコヨリによる指縛り芸。 奇術は横から見るとタネが少しわかったりします。
⑰三遊亭遊三 落語「火焔太鼓」 お正月にふさわしい景気のよいお話。末廣亭でも時々聴きます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%84%94%E5%A4%AA%E9%BC%93

11時前から21時まで10時間以上の長丁場でした。正月初席は出演者が多い分一人当たりの持ち時間が少なく、顔見世興行のようなもの。 きちんとした落語を聴くのなら普段の寄席の方がよいでしょう。 一方で、獅子舞や踊りなどお正月らしさを実感できるのも事実。春風亭翔太の「時そば」はよかったし、歌丸師匠のお話も聴けました。年に一度の縁起物。
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