二丁目の占い師

新宿2丁目のとあるバーで月1回だけの占い師を始めてもうすぐ1年。

毎月最終金曜日を心待ちにしてくださるお客様。たまたま二丁目に飲みに来たついでに軽いノリで占いを求めるお客様。ひとそれぞれ。
占う内容は、恋愛が多いですが、最近はお仕事について占う機会も増えてきました。それだけ信頼度がアップしてきたのかも。

占い師もいろいろなタイプがいると思いますが、私の場合、大アルカナ22枚だけを使って、ケルト十字法で10枚並べて占います。今の状態が続くとこうなりますよ…とお話を展開していきます。
よい結果が出たときは、このまま進んでいくようにアドバイスしますし、悪い結果が出た時には、何かしらの現状変更を促します。
時に出現する10枚の中で特に気になるカード、これは占い師のインスピレーションですけど、位置は最終結果とは限りません。　そのカードの意味するところと、今後の課題を特に丁寧に説明。
一応15分設定ですが、常連の方になるとついつい丁寧に30分以上かけてしまう私。

一般的な占い師と同じような案件を扱うこともありますが、二丁目ならではの案件でいらっしゃるお客様もそれなりにいらっしゃいます。　具体的な説明は避けますが、巷の占い師さんには理解不能のところもあるかもしれません。

金曜日の夜のお客様は５人。　お仕事の案件が２件と恋愛の案件が３件。　タロットカードを並べる前に、お客様には必ずカードに触れていただきます。　初めて占うお客様の手を見て細くて長い指に気づきました。　
ピアノ弾いてます？　何でわかるのですか？　
占い師たるもの観察力も幅広い知識も必要です。
小学生の頃から読んだ多くの本。日本だけでなく、世界あちこち訪れた体験。　会社員としてきちんと働いたキャリア。　それぞれが占い師の礎となっているようです。

次回は１２月２６日。今年最後の二丁目の占い師にはどんなお客様が訪れるのでしょうか？