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ドラマ相棒 異形の寺 [エンタメ]

三省堂 新明解国語辞典より

いぎょう【異形】「異様」の意の古語的表現。〔狭義では、人間以外の化け物の形容〕



テレビ朝日で再放送されていました。 私が見るのは再放送だけでも少なくとも2回目。
シリーズⅢの最終話で90分スペシャルなので。平日15時56分からの再放送ではなく、土曜日や祝日に放送されることが多いようです。


公式ホームページ:http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_03/next/index.html

ひょんなことから池から頭蓋骨を掬い取った亀山薫。大々的捜索の結果、麻袋に入った20代後半女性と思われる白骨遺体が見つかります。
歯科治療痕から氏名が判明しますが、調べてみると、雀蓮と名を変え尼寺で修行の身。死体が生きている?
杉下右京の質問に、幼少の折、母に捨てられて養護施設で育てられ、双子の弟は放浪の身で行方不明と答える雀蓮。

杉下右京は、白骨死体は双子の姉、雀蓮は姉になりすました弟と大胆な仮説を立てます。
相棒シリーズ、杉下右京の大胆な推理は結果的にはいつもご明察。
今回も然り、弟はトランスジェンダー。幼少の頃から悩み、姉が唯一の理解者でしたが、その姉の結婚話が弟がトランスジェンダーであることを理由に破談。絶望した姉は弟と心中を図りますが、弟は生き残る道を選び姉を見殺しに。 姉の死体を袋に詰めて池に捨ててしまった。これが3年ほど前の出来事。
その贖罪のために出家した弟。姉と一人二役で女優が演じていますから、ドラマ上は完ぺきな女性に見えます。
雀蓮が弟だなんてありえないと思っている伊丹刑事が、帰り際に発した「これで女なら化け物だな。」のひとことに、
「私は化け物なんかじゃない!」と激昂する雀蓮。ここら辺りは現実的かもしれません。

姉になりすまして女としての人生を手に入れようとしたものの、仏門に入ってしまった弟。死体遺棄罪は3年の時効間近でしたが、姉の戸籍をいじった公正証書原本不実記載等罪は時効が5年。
このことを右京と薫に知らされて、観念した雀蓮でした。

瀬戸内元法相と懇意の尼寺の住職が雀蓮の実の母というのは蛇足のような気がしました。

同性愛やトランスジェンダーなどのセクシャルマイナリティーの案件を時々取り上げる相棒シリーズですが、女性になった男性を上手に演じきれる役者さんはなかなかいませんね。

昔々、外科医有森冴子に出演した八木沢まり。今どうしているのでしょうか。さすがにリアルな演技していました。




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