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令和版「網走まで」~北海道&東日本パスを使って [旅行]

以前、明治の終わりに発表された志賀直哉の短編小説「網走まで」を紹介しましたが、北海道&東日本パスを使って実践してみました。

1日目(9月23日)
新宿から4時44分始発の山手線外回りで日暮里まで。小説に忠実であれば東北本線ですが、常磐線経由の方が乗換回数が3回少なくて所要時間もほぼ同じなので。日暮里から水戸までは800円でグリーン車を利用しました。水戸からいわき行。昔は平駅だったことを知っている人も少なくなったことでしょう。いわきでは乗換時間が40分余りあったので、駅近くの珈琲館でモーニング。650円と意外にお高め。
いわきから原ノ町行き。原ノ町から仙台行きで、仙台には12時18分に着きました。この日は青森までの予定で、距離的にはほぼ中間地点です。乗換時間が27分で中途半端。昼食は諦めて小牛田行き。小牛田から一ノ関行き。一ノ関から盛岡行です。小牛田も一ノ関も乗換時間が10分そこそこ。盛岡には16時11分到着。JRといわて銀河鉄道の改札が少し離れていて、乗換時間が7分しかないので少し焦ります。
盛岡から金田一温泉行に乗って手前の二戸で下車。二戸から八戸行、八戸から青森行に乗って、青森駅に20時10分に着きました。東京→青森は15時間半ほどかかりました。
駅近くのビジネスホテルに宿泊。祝日ということもあり3500円の格安料金でした。青森は20時過ぎでも飲食店が開いているので、すぐ近くのガストで晩ごはん。

2日目(9月24日)
青森駅7時34分発の奥羽本線で新青森まで。この日は北海道新幹線&JR北海道内の特急自由席1日乗り放題のオプション券(6110円)を使います。
新青森7:56→新函館北斗8:58 ここで一度函館駅へ。はこだてライナーの前の特急北斗に乗車。オプション券重宝します。函館駅での目的はご当地B級グルメ、ハセガワストアのやきとり弁当。ごはんの上にたれがしみ込んだ海苔が載せられ、その上に豚と葱の串焼きが3本並んでいます。名前はやきとり弁当ですが、使われているのは豚肉です。小サイズでたれ味にしました。味付けは5種類から選べます。
https://www.hasesuto.co.jp/menu.html
この日は数分で出来上がりましたが、日によっては15分ほど要することもあるので余裕をもってお店に行くことをお勧めします。

函館10:05発特急北斗7号で札幌へ向います。車中での朝ごはんはもちろんやきとり弁当です。
札幌13時52分着。駅地下にあるよつ葉乳業直営ホワイトコージで南瓜のチーズグラタンをいただきました。ここのおすすめはパフェ類ですが、カロリー過多厳禁なので当面は自粛です。
大丸の地下で晩ごはん用鯖寿司を買ってから(1割引きになるJフロントの株主優待カードを自宅に置いてくるという失態)、15時発ライラック23号で旭川へ。旭川には16時25分着。駅前のイオンで飲み物を購入しました。
旭川17時05分発大雪3号でこの日の最終目的地網走へ向います。車中で鯖寿司をいただき、網走には20時49分に着きました。新幹線と特急を乗り継いでも青森から網走までは13時間余。令和の時代でも網走は遠いです。
夜通し入れる温泉付きのホテルに21時チェックイン。予約時に網走市の2000円割引クーポンが使えたので朝食付きで4600円でした。

3日目(9月25日)
ホテルの朝食は豪華ではありませんが品数は多かったです。牛乳を飲みながら野菜サラダをいただき、鮭とイカの塩辛と納豆と茄子の煮物とウィンナーなどなどとお味噌汁でご飯をいただきました。
網走10時24分発快速しれとこ摩周号(といっても1両編成の気動車ですが)で釧路へ。この日は3時間の移動に留めました。昨日までの長旅でかなり疲れが溜まっています。

途中、ロイヤルエクスプレスとすれ違いました。東急/伊豆急の列車ですが、季節限定で札幌発4日間70~90万円の超豪華ツアーを運行しています。北海道までの列車の移送方法が気になります。

朝ごはんをしっかり食べたので、お昼は食べずに済みました。幣舞橋近くのホテルにチェックインして一休み。PC持参なので、この日受付開始の奈良国立博物館の正倉院展のネット予約を済ませました。
夕方、徒歩20分ほどのイオン系スーパーまで買い物に行く途中、昭和レトロな大衆食堂を見つけました。暖簾のかかった大衆食堂、特に旅先では外せません。かめや食堂、13年前に奥様を亡くされた80過ぎのご主人がひとりで切り盛りしています。創業は昭和47年とか。お好み定食で、秋刀魚塩焼きと小ライスと味噌汁をお願いしました。ほうれん草(100円)も頼んだのですが、折からの高騰で買っていないとか。秋刀魚も大根おろしがないといわれましたが、無くても大丈夫と答えました。サービスで刻みキャベツをいただき、漬物も付いて500円でおつりが来ました。味噌汁も美味しく、また訪れたいお店です。
スーパー(ザ・ビッグ)では、ヨーグルトとやきそば弁当などを購入。やきそば弁当は北海道限定のカップ麺で自分用お土産。税込97円と破格の安さ。あんかけ風を選びました。麺を湯切りした後にあんかけの素を加えて、再度お湯を注ぐという作り方です。まだ食べていませんが楽しみ。生秋刀魚が1尾97円で売られていました。さすがに産地は安い。
釧路のホテルには2泊。温泉付きでゆっくり休めました。

4日目(9月26日)
朝食バイキングは、ジンギスカン、漬けマグロなどなど品数もボリュームもすごかったです。根室行きの列車の時間もあり、ゆっくり食べるわけにはいきませんでしたが、お腹はいっぱいになりました。
この日は釧路から根室まで往復します。釧路8時18分発根室行き。この時間はまだ札幌からの列車が到着していないので、日曜日でも空いています。根室には10時45分着。途中厚岸駅近くの海岸では昆布を干す作業を見かけました。6月末に訪れた時は最高気温15℃でしたが、この日は18℃。日射しはありますが、風はひんやりです。イオンの鮮魚コーナーを見るのを楽しみにしていましたが、日曜日ということもあってか地魚はほとんど並んでいませんでした。
今回の根室訪問の目的は、タイエーのやきとり弁当。函館ハセガワストアとの食べ比べです。私の悪い癖で大まかな場所しか調べてこなかったので、なかなか見つかりません。交差点に千島町の表示があって、確か千島本店があったはずと近くを見渡したらありました。さほど大きくないコンビニエンスストアなので見つけにくいです。やきとり弁当を注文して待つこと数分。牛乳と一緒に買って533円。味の種類が4種類とお値段がハセガワストアよりややお安くなってはいますが、見た目と味(小・タレ)はほぼ同じでした。近くの公園のベンチで美味しくいただきました。
https://www.taie1965.com/menu

イオンに戻って歯舞昆布と根室産の茹で蛸を購入。根室は蛸が安いです。東京のほぼ半値。
根室13時34分発の釧路行きで戻ります。途中、鹿が目立ちました。あちこちで20頭以上。花咲線沿線では相当なエゾシカが生息しています。森林への影響が心配。
一度ホテルに戻ってから買い物へ。かめや食堂は日曜日お休みの様子、ザ・ビッグでビールやイカのから揚げとか買って、根室産の蛸と一緒にホテルでいただきました。

5日目(9月27日)
この日はゆっくりと朝食をいただきました。〆に釧路カレーまで。完璧に食べすぎ。カロリー過多。反省しなければなりません。
釧路10時11分発帯広行きに乗車。帯広13時19分着。この日は3時間の移動だけの休養日。前回火曜定休で食べられなかった豚丼の有名店、はなとかちでの昼食を予定していましたが、朝食食べ過ぎで断念しました。昼食は無しにして駅前のホテルにチェックイン。ここも男女入れ替え制ですが、大浴場があります。女性は午後8時50分まで。
夕食はゼンショーの株主優待券を使ってはま寿司で簡単に済ませました。

6日目(9月28日)
7時前にホテルでサラダと牛乳とカレーライスの簡単な無料朝食。
帯広7時30分発新得行きに乗車。キハ402両編成ですが、帯広の次の柏林台駅では車内に高校生が100人以上。その次の西帯広駅と大成駅で数十人ずつ降りて車内は数人。大成駅は帯広から3つ目とはいえ、自然豊かなところでしたから、都会の高校生とは全く違った環境の中での学校生活でしょう。
次の芽室駅で数人降りたら車内には2人だけ。十勝清水から先は貸切状態となりました。新得駅8時41分着。ここから先、新夕張駅までの区間は特急列車しか運行していないので、新得から乗車して新夕張で下車する場合は、特急券は不要です。
新得9時21分発とかち4号に乗って、新夕張10時28分着。途中に駅は2つしかありませんが90Km近くあるので1時間以上かかりますね。新夕張から先の各駅停車は1日3便だけ。12時37分の発車まで2時間以上あるので、駅前の道の駅へ。農産物直売コーナーでミニトマトと甘長唐辛子を買いました。安かったです。建物の前に屋台があって、夕張名物カレーラーメンなど販売中。かつて炭鉱労働者にカレーラーメンが人気だったそうです。おすすめはカレー蕎麦500円。蕎麦も出汁も美味しくて、今回の旅行中一番でした。

駅の待合室で時間調整。2年前に廃線となった夕張支線の他、かつて存在していた森林鉄道や炭鉱鉄道の説明がありました。
12時37分発千歳行は私以外の乗客はなし。次の滝ノ上駅から女性1人乗車しただけで、追分駅に13時10分到着。岩見沢からの室蘭本線苫小牧行きを20分ほど待ちます。苫小牧には14時09分に着きました。

シャトルバスでイオンモールへ。フェリーの中での夕食を買いました。六花亭のお菓子も気になりますが、甘いものを控えているので我慢。苫小牧駅へ戻り、路線バスでフェリーターミナルへ。
19時発仙台行きに乗船。C寝台女性専用早割で4500円。かつての夜行列車B寝台を彷彿とさせる狭いベッドもなんとなく馴染みます。十数名の定員ですが今夜は貸切でした。

7日目(9月29日)
最終日はフェリーの中で迎えます。穏やかな海でぐっすり眠れました。大浴場でリフレッシュして、イオンで買ったパンで朝食。
定刻の10時に仙台港入港。いつもなら中野栄駅まで二十数分歩きますが、長旅の疲れもあり路線バスで。仙石線で青葉通り駅まで。ゼンショーの株主優待券が使えるイオン8階のBigBoyでランチ。明日が期限の株主優待券が300円残っていたので、同じフロアのブックオフで太宰治の文庫本とか買いました。

仙台駅12時40分発の常磐線に乗車。原ノ町と水戸の乗換2回で日暮里なので楽。山手線で新宿へ。丸ノ内線で帰宅。21時前には着きました。
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