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新宿末廣亭3月中席 [新宿末廣亭]

3月14日(月)友の会の入場券を使って新宿末廣亭へ行ってきました。
西口の京王百貨店でお寿司・ポテトサラダ・肉まんなどなど買い込んでいたらクレジットカード兼用のポイントカードを落としてしまったようで見当たりません。案内所に問い合わせたら、すぐに届けられていてお忘れ物コーナーまで取りに行きました。
そんな訳で末廣亭へは開場時間の11時40分を過ぎてから到着。いつもは高座に向かって右手の桟敷席ですが、この日は左手の桟敷席にしました。

持参した2ℓの烏龍茶と茶碗を取り出して、お弁当と一緒に並べていると、前座さん登場。柳亭市丸。演目は平林。話の展開に創意工夫が感じられました。

【昼の部】
①春風亭一蔵の落語
いつもと同じ「趣味はダイエット、特技はリバウンド」という枕。演目は幇間腹。末廣亭ではよく聴くお話。

②のだゆきの音楽パフォーマンス
久しぶりにお目にかかりました。リコーダーの同時2本演奏など芸に磨きがかかったような。落語の合間の一服の清涼剤。私は好きです。

③春風亭一之輔の落語
本日のお目当て。できればトリか中入り前に登場願いたいのですが早々に登場。「待ってました!」と声を掛けます。演目は薬缶ですが、薬缶が登場する前にうなぎで終わってしまいました。自称物知りのご隠居の笑い話。魚の名前の破天荒な語源説明のお話です。鰻の蒲焼は返しながら焼くところが味噌。これもよく聞くお話です、

④柳亭左竜の落語
演目は家見舞。末廣亭ではあまり登場しない演目なので久しぶりに聞きました。新築祝いに水瓶を贈るつもりの2人。お金がないので安いものはないかと道具屋(リサイクルショップ)へ。店先に置いてある瓶の値段を聞くとタダ。それもそのはず水瓶ではなく他の家で使われていた肥溜。タダの魅力に負けて2人はこれを水瓶として持って行くことに。瓶が臭わないように水を入れていきました。事情を知らない贈られた兄貴分は喜んで、料理でもてなすことに。おかみさんがあれこれ料理を作ってくれますが、肥溜にいれた水で作った料理なので、二人は食べるに食べられないというお話です。

⑤ホンキードンクの漫才
いつも登場すると、待ってました!の声がかからないのひとことから始まります。で、「待ってました!」と声をかけると、「遅い!」と切り返すのが定番。で、この日は登場と同時に「待ってました!」と声をかけてあげました。どんな展開になるのかしらん。帰ってきた言葉は、「もう1回!」でした。すかさず「待ってました!」ともう一度。末廣亭も通い慣れてくるとこんなことを平然とこなせるようになります。一緒にお風呂に入るのネタは終了したようです。

⑥古今亭菊寿の落語
かなりベテランの方。演目は初天神。末廣亭に一日いると80%以上の高確率で聞けるお話です。

⑦林家錦平の落語
演目は権助提灯。たまに聴くお話。権助魚といい、権助が出てくるお話は基本コメディです。

⑧ストレート松浦のジャグリング
いつ見ても元気印の芸人。トークも歯切れがよいです。

⑨古今亭志ん弥の落語
演目は強情灸。よく聞くお話。

⑩川柳川柳の落語
超個性派。異色の噺家です。嫌いではないので「待ってました!」と声をかけようとしたら、最前列中央のお客様に先を越されてしまいました。仕方がないので「たっぷり!」と追っかけます。我ながらこのタイミングが絶妙でした。高座の川柳も然り。ご機嫌で話を始めます。もっとも軍歌6割、ジャズ3割、話1割といった塩梅ですけど。この日はご機嫌麗しく、高座で立ち上がって楽器なくしてジャズ演奏をされていました。こうなると持ち時間は関係なし。次の林家正楽がまだ終わらないのかとのぞき込むのが見えます。桟敷席最前列の特権ですね。御年85歳。天晴!!

⑪林家正楽の紙切り
いつもながら鮮やかでお見事。

⑫柳家小さんの落語
演目は親子酒。どっちもどっちというオチになります。
ここで中入り休憩。

⑬柳家禽大夫の落語
演目はたらちね。末廣亭でもしばしば登場するお話。何事もほどほどにというお話。

⑭アサダ二世の奇術
枕から最後までいつもと同じでした。

⑮林家種平の落語 
演目は新作落語のお忘れ物承り所。

⑯古今亭志ん輔の落語
演目は稽古屋。あまり聞かないお話ですが、典型的な古典落語のオチです。女性にもてるために唄いの稽古を始めた男。目的が不純だけに稽古にも身が入りません。師匠に叱られて稽古に本腰。屋根の上に上がって「煙が立つ」と大声で稽古するのを通りかかった人が「何、煙が立つ!てえへんだぜ。火事だ。火事だ。お~い。火事はどこだ~。」と尋ねると、何にも知らぬ男が「海山越えて~」と歌の続きを歌うので。「そんなに遠けりゃ大丈夫だ。」

⑰鏡仙三郎社中の太神楽
太神楽といえば鏡仙三郎社中。仙三郎と仙志郎親子だけに息もぴったり。新人の仙成も随分と舞台慣れしてきました。

⑱柳家はん治の落語
演目は新作落語の背なで老いてる唐獅子牡丹。ヤクザの社会も高齢化が進んで大変といった内容。

【夜の部】
前座は春風亭百んが。前座にしては珍しく新作落語でした。

①林家木りんの落語
メモもなく記憶もなく、プログラムに×と記してあるところからすると今一つだったのでしょう。

②すず風にゃん子・金魚の漫才
毎度おなじみ金魚の自家製被り物は、水戸黄門の印籠と納豆カップ。いつものゴリラ芸を始めると客席からバナナの差し入れ。末廣亭の常連客率の高さがわかります。漫才そのものはいつものキレがなかったような…

③金原亭馬生の落語
演目は手紙無筆。時々聴くお話です。

④古今亭菊之丞の落語
この方はNHKテレビドラマにも出演された方。演目は金明竹。珍しくフルバージョンでしたので新鮮でした。

⑤三増紋之助の曲ごま
いつも明るくおめでたい雰囲気が漂っています。

⑥橘家文左衛門の落語
演目は道灌。人から聞いた話を自分でもやってみたくてTPOを考えずに強行して笑い話になるというお決まりのパターン。

⑦林家きく麿の落語
演目は新作落語の首領が行く。任侠映画に影響を受けた小学生のお話です。

⑧松旭斉美登・美智の奇術
いつもキャンデーを高座から投げてくれます。桟敷席の私にもひとつミルキーを投げていただきました。

⑨むかし家今松の落語
演目は替わり目。いつも途中までなのでなぜ変わり目というのか理解できなかったのですが、今日はフルバージョンでしたからきちんと理解できました。お銚子の替わり目だったのですね。

⑩柳家権太楼の落語
演目は人形買い。初めて聴くお話でした。
ここで中入り休憩。

⑪春風亭百栄の落語
演目は弟子の強飯。噺家が高校生に弟子入りしてもらうように懇願するというありえないお話。初めて聴きましたがなかなか面白かったです。

⑫林家二楽の紙切り
お客様からのリクエストに卒なく応えていました。

⑬三遊亭天丼の落語
演目は不明。売れない噺家の新作落語でした。

⑭柳家小ゑんの落語
演目は新作落語のほっとけない娘の縁談。仏像女子にぴったりの大仏君との見合いを設定したものの…前にも聞いたお話ですがやっぱり面白い。

⑮扇家社中の太神楽
私は仙三郎派なので。

⑯林屋彦いちの落語
枕で、月曜日の夜の部の中入り後はやりたい放題で熊さんも八ちゃんもご隠居さんも出てこない。要は誰一人として古典落語をしていないということ。で、演目は新作落語の長島の満月。地方出身者の自虐ネタ話です。
映画『エヴェレスト 神々の山嶺』に出演されたそうでそちらのPRも。高座からの映画広告は初めてです。阿部寛と共演したシーンを振り返って、阿部寛演じる登山家が山小屋を訪れてくる。風呂にも入っていないんですよ。山にずっといたから。数年前、あれだけ風呂に入っていた人が…(テルマエロマエ)
この日一番笑えたのはここでした。

夜の部の中入り後は古典は全くなくて新作落語だけでした。
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