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鉄道の思い出(7)ブルートレイン [鉄道の思い出]

トワイライトエクスプレスに続いて北斗星も廃止されるとの報道がありました。
青色に塗装された客車寝台列車、いわゆるブルートレインが消えて無くなる日ももうすぐです。

これまでに乗ったことのあるブルートレインの思い出をいくつか。 記憶が定かではないので年代は順不同です。

①はやぶさ 東京発 西鹿児島行(鹿児島本線経由)
通常のB寝台料金で利用できる一人用個室ソロが熊本まで連結されていて、東京→熊本を2回ほど乗車したことがあります。 一度はプライベート、一度は出張。 スペースだけからすると山谷の安宿みたいなものですが、列車の中でドアと壁で確保された個室スペースというと聞こえはよくなりますね。
夕方5時ごろに東京駅を出て、翌朝10時過ぎに熊本駅に着きます。 まだお酒のおいしさに気づく前でしたから、東京駅で駅弁とお茶を買い込んで乗り込んだ記憶があります。当時はデパ地下に疎かったものですから。
食堂車もありましたが、今と違って希少価値もなかったので、利用することもありませんでした。
天井の低いB寝台個室ソロ。 ただ横になってぼーっと過ごしていたような気がします。
関門トンネルを通過する頃には夜が明けています。少し前に停まるのが厚狭(あさ)駅。朝にとまるから「あさ~」なんて親父ギャグが流行ったこともありましたっけ。
通路には折りたたみ式の椅子が付いていましたが、ほとんど利用することがありませんでした。
ほどよい振動と、懐かしのオルゴール付車内放送。 1990年代の出来事です。


➁富士 東京発 南宮崎行(日豊本線経由)
かつては西鹿児島駅までの運行でしたが、1990年代には南宮崎行に短縮されていました。この列車もB寝台個室ソロが大分駅まで連結されていて、別府在住の友人を訪ねるため、大分駅か別府駅まで乗車したことがあります。
東京駅を夕方5時頃に出発して、大分駅に着くのは翌朝9時半頃。はやぶさ同様、東京駅で駅弁とお茶を買って乗り込みました。 食堂車も付いていましたが、小倉駅くらいで朝食用に駅弁を買ったかもしれません。
客室の造りははやぶさと同じ。低い天井の個室で横になってあれこれと考え事をしながらぼーっと過ごしていました。

③富士 南宮崎発 東京行(日豊本線経由)
上りの寝台列車は、旅の帰路ということで、下り列車ほどの新鮮感もないため、あまり記憶に残っていませんが、広島出張の際、往復の新幹線指定席料金よりも安く、往路新幹線グリーン車・帰路B寝台という割引切符を見つけて利用した時のことははっきり覚えています。
新幹線のグリーン車に乗車したのは後にも先にもこの1回だけです。
広島発は夜の10時過ぎ、広島駐在の先輩社員に10時近くまで居酒屋で付き合っていただきました。
個室ではない、2段式のB寝台。上段だったのか下段だったのか記憶にありません。
東京駅に着くのは、翌朝10時頃。食堂車の朝食営業案内放送に若干心を動かされたものの結局、利用しませんでした。 今振り返れば、食べておけばよかった。 東海道本線のブルートレインの食堂車で朝食を食べる経験をし損ないました。

④さくら 東京発 長崎・佐世保行
東京駅を午後4時半頃の出発。 1990年代、数多くのブルートレインが東京駅から西に向かいましたが、一番最初に出発するのがさくらです。 福岡での朝9時からのお仕事にぴったりでしたから、出張で東京駅→博多駅をA寝台で一度だけ乗車しました。 A寝台といっても、北斗星やトワイライトエクスプレスのような豪華設備ではなく、洗面台が設置されている程度。 まだ30代前半でしたが、若干セレブ気分を味わい、食堂車で夕食をいただきました。 おぼろげですが、ハンバーグ定食1000円。 学食のようなちゃちなテーブルの記憶が残っています。 博多駅には8時過ぎに到着。 9時からのお仕事にはうってつけでした。 朝食は食べなかったかもしれません。

⑤日本海 大阪→函館
大阪出張の直後に函館でのお仕事を無理やり作っていただいて、出張で利用しました。 会社の規定ではA寝台利用可能でしたが、A寝台は青森行に連結されていて、函館行は二段式のB寝台だけ。選択の余地がありません。
大阪駅午後5時半頃に出発して函館着は翌朝11時過ぎ。食堂車が連結されていませんから、車内での2食は間違いなく駅弁。 夕食は大阪から持ち込むとして、朝食は青森駅で買ったのでしょうか。 
朝6時半過ぎから、途中乗車のお客様があって、ふと目を覚ますと向かい側に知らない人が座っていたりしてびっくりします。

函館でのお仕事の後、札幌まで特急北斗で移動しました。 帰りは北斗星A寝台個室ロイヤルだったと思います。


⑥北斗星 上野→札幌
数回乗車したことがあります。 会社の旅費規定がA寝台なので、一人用個室ロイヤル。幸か不幸か北斗星には一人で利用できるA寝台はこれしかありません。
当時は毎日3往復。とはいえ、ロイヤルは一日12室だけなので、チケットの確保はそこそこ難しくて、札幌の営業担当の方には、発売開始である1か月前までにスケジュールの確定をお願いしていました。
当時の時刻表を調べてみると、上野発は、16:50、17:17、19:03 で札幌着が、8:53、9:20、10:53。
お仕事の効率からすると最初の2本に乗ることが多かったと思いますが、チケットの手配や出発日の仕事のスケジュール上19:03発に乗ったこともあります。
寝台列車の旅の醍醐味のひとつが、明るいうちに発車して、徐々に黄昏ていく車窓を楽しむこと。 19:03発はそれができないので少し残念です。
過去記事でも紹介しましたが、北斗星のロイヤルは、天井も高くて部屋もゆったり。 ベッドのほかにソファ。 トイレとシャワーも付いています。シャワーは10分か15分の使用時間制限がありますけど。 モニター画面があって、映画が上映されています。 記憶に残っているのは、「わが愛の譜 滝廉太郎物語」と「天城越え」の2本。 男はつらいよシリーズや釣りバカ日誌シリーズも見たような気がします。
石鹸・歯ブラシなどグリーンのケースに入ったアメニティーセットも用意されています。物が捨てられない私のこと、1つくらい残っているかも…と探してみましたら、やっぱり出てきました。
北斗星が3セットとトワイライトエクスプレスが1セット。
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赤がトワイライトエクスプレス、緑が北斗星。
北斗星の中身はこちら。おそらく石鹸箱が欠落しています。携行に便利なので他で使ったのでしょう。
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それと、ワインハーフボトル、ウイスキーのミニボトル、缶入りのミネラルウォーターとお茶と氷を食堂車の係員さんが部屋まで運んできてくれます。
その際、翌朝のモーニングコーヒーの時間を聞かれるので答えると、その時間にコーヒーと朝刊を持ってきてくれます。

食堂車は事前予約制ですし、めちゃくちゃ高いので、上野駅で駅弁を買い込んでおきます。 宇都宮に着く頃には食べきっていたかも。 朝食はコーヒーが出るので、パンだけ買っておいたのかもしれません。 ただし、せっかくの体験なので、一度か二度食堂車で朝食をとったことがあります。 右側に太平洋が広がっていたような気もしますが曖昧な記憶です。 東海道本線のブルートレインの食堂車と違って高級感が漂っていました。

⑦北斗星 札幌→上野
こちらも出張で数回利用しました。乗車回数は上りの方が多いはずなのに、やはり、下りと比べると記憶が薄いです。
時刻は、札幌発 17:13、18:14、19:24 で上野着が、9:17、10:12、11:12。
到着後のお仕事を考慮して、早い時間に乗ることが多かったと思います。設備や車内サービスは上野発と一緒。 違うのは持ち込むのが美味しい札幌の駅弁であること。 朝食用と合わせて少なくとも2つは買っていました。 上りでは食堂車は利用しなかったと思います。

⑧トワイライトエクスプレス 大阪→札幌
青色ではなく深緑色の客車なので厳密にはブルートレインではないかもしれません。
下りのみ2回乗車しました。大阪→札幌21時間の長旅です。A寝台ロイヤルとB寝台個室シングルが1回ずつ。 ロイヤルの設備は北斗星とほぼ同じ。 アメニティセットが赤色で内容も少し充実。 車内サービスはアルコールの量が少ない分、おつまみセットが付いていました。 コーヒーと新聞のサービスは同じです。

B寝台個室シングルはソファがあるので、ロイヤルほどではありませんが、少し楽です。

唯一食堂車の庶民的なランチが食べられる列車で、オムライスやハンバーグなどなどあるのですが、食べたことがありません。今思えばとても残念なことをしました。

夕食は事前予約制で極めて高価なため一人では食べる気になれません。 それでも一度だけ食堂車で準備した特製弁当(1500円くらい)を買って個室内で食べました。 事前に食堂車の係員が注文を取りに来たと思います。
朝食もB寝台利用時はコーヒーのルームサービスがないので、食堂車でいただきました。

これから先、北斗星もトワイライトエクスプレスも超人気でチケットの確保が難しいと思います。
振り返れば、30代の頃十分に堪能しましたから、わざわざ乗る必要もないでしょう。

今は、フェリーの旅の方が、コスパもよくて快適です。

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