SSブログ

新宿末廣亭 7月上席 [新宿末廣亭]

新宿3丁目交差点から徒歩1分の新宿末廣亭。戦後間もなく建てられたこじんまりとした寄席です。風情ある木造建築物。
昼の部が12:00~16:30 夜の部が17:00~21:00 ですが、入替なしなので、気合と根性さえあれば、12:00~21:00の9時間しっかり楽しめます。

年会費1万円の友の会会員になっている私、3ヶ月ごとに招待券が送られてきます。 ということで気合を入れて行ってきました。

麦茶850ml、昨夜買っておいたお寿司の詰合せ、株主総会のお土産でもらったお菓子をいくつか持っておでかけ。 京王百貨店の地下で168円の肉まん2個を買ってから、いざ末廣亭へ。

11:40開場で着いたのは11:50。舞台に向かって右手の桟敷席へ。 前回は2月中席で、3連休の中日。満員札止めでしたからかなり窮屈な状態でしたが、今日は平日。ゆったりと足を延ばして観ることができました。

肉まんが熱々のうちに…と食べ始めたら、早速前座さんが落語を始めました。私でも知っている寿限無を時間の都合上かいつまんで話していました。 前座は、名前の通り開演前の演目なので、出演者一覧に名前は載せてもらえません。 でもなかなか上手でしたから、将来有望ですね。 その後は、座布団の裏返しや舞台の準備などしっかり働いていました。

昼の部は、笑福亭和光の小噺から。ネタや落ちが読めてしまうことが多く、例えば、若い女の子にキャーキャー言われる方法→女子高の運動場で素っ裸になる。とか、タダで電車に乗る方法→運転士になる。など、私には新鮮さに欠けました。

2番手は漫談の新山真理。お話の内容は今ひとつでしたが、最後にかっぽれを踊った時には赤い着物もあって舞台に映えました。女性の踊りはいいものです。

3番手は三笑亭可竜の落語。若手のイケメン。番町皿屋敷のお菊さんを題材にしたもの。前にも聞いたことがありましたが、少し手を加えてありました。 最後まで聞かなくてもわかってしまう安直な落ちです。

4番手は三遊亭遊史郎の落語。演目はちりとてちん。元話の酢豆腐を聞いたことがありました。JALの機内でよく落語チャンネルを聞いていたので、自分でも思いの外、落語に詳しかったりします。 お酒を飲んだり、物を食べたりする表現が上手。 話が進んでいくにつれて引き込まれていくのはいくのは、経験の賜でしょうね。

5番手は鏡味健二郎の太神楽。いわゆる曲芸です。かなりのご高齢。観ているだけでありがたく感じてしまいました。傘の上での升回しなど。

6番手は三遊亭金太郎の小噺。 出囃子が金太郎のメロディーでした。 落ちが少し判りづらかったので、客席の反応が今ひとつ。 すぐにわかっても興ざめですし、判りづらいと受けない。 話のネタと落ちの加減は本当に難しいと思います。 今ひとつの時の対応力の差異が噺家の力量かと思います。

7番手は三遊亭左遊の落語。 ご高齢のためか滑らかさに欠けるお話しぶりで少し聞きづらかったです。やはり落ちがひねり過ぎて難しかった。客席の反応悪しです。

8番手は東京太・ゆめ子の夫婦漫才。お年を重ねられたお二人によるほのぼのとした漫才でした。

9番手は桂歌春の小噺。長嶋茂雄氏と松井秀樹氏の国民栄誉賞受賞記念の始球式で、松井氏はなぜ長嶋氏が打てる球を投げなかったのか。 審判役の安倍首相が、支持率を気にして内角(内閣)高めを要求したから。など凝った内容を用意していました。

10番手は三遊亭笑三の落語。記憶がほとんどないところからすると寝ていたかもしれません。 今日は平日ということもあり、客の入りが今ひとつなので、噺家の方も気合が今ひとつ入っていないのが伝わってきました。緊張感に欠けるので、聞いている方も眠くなってきます。

11番手は林家今丸の紙切り。 つい先日テレビ神奈川で浅草演芸場での公演を観たばかりで、名前は覚えていませんでしたが、口上や最後に観客をモデルにするところからすぐに思い出しました。 屋形船と西瓜割りのお題を観客からもらって見事に切り抜いていました。 名演技なので目が覚めました。

次に桂米丸の落語。 聞いている最中に先が読めてしまう展開ですが、判っていても面白く聞かせるのが上手い噺家です。 落ちはさくら通り。 ここで中入りです。

麦茶850mlを飲み切ってしまったので、中入り休憩中に売店でジュースを購入しました。150円と少々高めですが、今日は一日遊ばせていただくので、末廣亭に多少なりとも還元しないといけません。

中入り後は春風亭愛橋の落語から。早速安藤美姫の出産ネタが使われているのはさすがですが、鯨はなぜクジラというのか…など聞いたことのあるネタも多かったです。

続いて宮田陽・昇の漫才。すべらない程度の面白さ。今でしょ!はいろいろなところでネタにされていますね。

三遊亭幸丸の落語が続きます。落語というより雑談で終わってしまいました。

桂小南治の落語。気が短い・長いのお話。申し訳ないけど眠かったです。

ボンボンブラザーズの曲芸。 いい気分転換になりました。 お盆にのせたワイングラス、接着剤で止めてあるのでは?と思ったら、案の定でしたから笑えました。

昼の部の主任(トリ)は三遊亭笑遊の落語。にわか坊主のお話。さすがに主任だけあって、迫力が違います。 聞きごたえがありました。 終了は16:40頃。

夜の部までの休憩時間中に再びジュースを購入。 末広亭での9時間余りで1.5リットルの麦茶&ジュースを飲み干しましたが、一度もトイレに行かない私の身体はどうなっているのでしょうか?

夜の部が始まる前に前座さんが知ったかぶり和尚を戒めるお話を一席。鯉毛とかいう方。こちらも将来が楽しみです。

もしもしかめよ♪の出囃子で三遊亭可女次の落語。 声に張りがなかった。

続いてD51の漫才。振込詐欺ネタ。すべらない程度の面白さ。

春風亭柳之助の落語と三遊亭遊馬の落語。この辺り寝ていたかも?

松乃家扇鶴の俗曲は私にはつまらなかった。

春風亭柳好の落語は夢の話でまた眠くなりました。

ここで趣向を変えて、マグナム小林のバイオリン漫談。 お話は少なくて、前半はバイオリンでの音真似。救急車や相撲の呼び出し・行司など。後半はバイオリン&タップダンス。初めてみる分には十分楽しめます。

神田松鯉の講談もなかなか良かった。講談師なんて最近ではめったにお目にかかれませんから。

橘ノ円の落語で中入りとなりました。

柳家小蝠の落語は、ありがちな間の抜けた主人公が登場。

コント青年団の漫才はテンポがよくて面白い。歴史に関わる治外法権の表現法が微妙に違っていたけれど、細かな点には目をつぶりましょう。日本にとって治外法権は認められないのでなく、強引に認めさせられたものですよ。

大阪から来た桂かい枝の落語。大阪ネタはそれだけで笑いにつながります。高校生の恋愛話をネタにしていましたが、紅茶好きな杉下君と相棒の杉下右京を意識した登場人物もありました。でも、聞いている方のほとんどが相棒を知らなかったみたいで可哀想でした。

滝川鯉朝の新作落語。なかなかよくできていました。落ちは、聞く前にわかってしまいましたけど。

北見伸&スティファニーの奇術もよかった。 年配役者のインチキマジックとは違って本格的。

主任の桂米福の落語はさすがです。

疲れはしましたが、楽しい9時間余りでした。




nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 6

さつき

新宿末廣亭をグーグルで拝見しましたが、木造建築物でほんとうに風情ある建物ですね。機会を作って行ってみたいです。
by さつき (2013-07-04 18:00) 

らしゃーぬ

さつきさん、丸一日とは言わずとも半日だけでも十分楽しめますよ。やはりライブはいいです。
by らしゃーぬ (2013-07-04 20:48) 

MIN

東京の寄席といえば、上野鈴本の日曜日の午前中にある「2つ目勉強会」500円には数回行きました。両国の消防署の近くにあって月の半分くらい(1〰15日)しか興行のない両国永谷ホールは学割で行ってきました。その日は王楽の真打ち披露興行でした。
by MIN (2013-07-04 23:29) 

うみちか

9時間!!
すごいな、ソレ(そっち?)
by うみちか (2013-07-04 23:53) 

らしゃーぬ

MINさん 
都内での常設の寄席は、上野鈴本、浅草演芸ホール、池袋演芸場と新宿末廣亭の4カ所だけになってしまいました。
末廣亭は2800円ですが、友の会会員と同伴者は学生料金の2200円となります。
土曜限定深夜寄席21:30~23:00 500円もありますよ。
by らしゃーぬ (2013-07-05 01:37) 

らしゃーぬ

うみちかへ
帰宅するまでの10時間でした。 そういう体質になってしまったようです。
仕事していた時は、16時間なんてこともありました。
by らしゃーぬ (2013-07-05 01:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0